一眼レフデジタルカメラ-APS-Cのラインナップ2018年
デジタル一眼レフカメラの2018年 APS-C版
昨日は今年のフルサイズカメラについて振り返りました。2018年のフルサイズ一眼は20万円からのラインナップとなっており、庶民の手が届きにくい価格となっていました。ではAPS-Cの状況がどうなっているかというと、何とも悲惨といいますか、2015年あたりの性能とさほど代わり映えしない物ばかりになっていました。テレビは8Kに進化しているのに今だに庶民用のカメラは2K止まりです。4K8Kが手ごろな価格になるにはあと5年、10年かかりそうですね。8Kの画質は60mmカメラに相当しますから、フルサイズでも35mmなので、フルサイズで3K程度の画質になるかと思います。そういうことで、高画質の写真を撮ろうと思ったらもっとセンサーの解像度を上げないといけません。ということで、もう画質の面ではAPS-Cはこれ以上の向上は期待できないと思います。だから古くなったら買い替えといった古参の需要と新しく写真をはじめる若者や定年のおじさんという客層も変わり映えなさそうです。
キャノンのAPS-C
キャノンは昔からKissシリーズとMシリーズが出てました。今年は「Kiss M」という両方の名前を合わせたカメラが出ています。あとはKiss X90という、どうなんでしょうね。北米向けにはこのブラックボディの初級機のニーズはあると思うのですが、日本ではもうオワコンの黒くてゴツイ感のあるエントリーカメラという位置づけになるでしょうか。
マウントはEF-Mマウントでミラーレスです。ミラーレスはコストが安いそうですよ。本当はすごく安い物を高く売ってるケチな商売のひとつになるでしょうか。でもこのまま全社のエントリー機種がミラーレスになったら、かつてのコンデジみたいにむしろカメラそのものが売れなくなることは簡単に想像できます。だってミラーレスだけなら別にキャノンじゃなくてもいいって思ってしまいます。コンデジの画質ならスマホで十分ですから。
Kiss X90はいずれフルサイズを使えるようになりたい人向けの機種という位置づけになるでしょう。扱いに慣れるまではX90、慣れたら上位機といった感じですね。これからキャノンは「初心者はミラーレスを使え」という広告メッセージを発信していくことでしょうから、素直に騙される消費者の意識は変わっていくと思います。でも大事なのは自分の意志ですから、ミラーレスカッコイイイ、レフ機は業務用というステマに流されないようにしたほうがいいと思いますよ。
ニコンのAPS-C
ニコンの2018年はD3500しか出ていません。D3500は番号でいええばD5600の下位機種でD3300の後継機のはずなんですが・・・お値段的にはD5700みたいな感じです(苦笑)D3500は一眼レフです。残念なことにD3500はタッチパネルではなく、ごみ取り機構がありません。GPSとWi-fi、スマホ転送もありません。なのでD5600やD5500から買い換える必要がありません。ニコン、5000番台のユーザーをバカにしてるのか?5600より3500のほうが1万円も安いです(怒)私は買い換えませんから。買い換えてもなんの利もありませんし。
ソニーのAPS-C
ソニーからはα6300Mと6500Mの二種類が出ています。6300は6500からBluetoothと手振れ補正を差し引いたものです。その価格差は3万円です。またケチ臭い売り方ですね。どうしてこんなセコイ商売をするのか。そこまで追い詰められているのでしょうか?今年のソニーのエントリー機の第一印象はニコン並に悪いです。しかも価格が10万円超えですから、数より客単価を優先したことになり顧客対応のコストを削減して人材を節約する方法を取っています。本当にやり方がどこもかしこもケチですね・・・。確かに安い機種のほうが買う人も多くなり、貧しい人・無知な人も多く安易にカスタマーセンターに押し寄せるというのはわかりますが、ソニーは人を大事にしない姿勢が見えてきます。パーソンがセンターにいないといいますか、このやり方では将来は・・・になるでしょう。6500Mのほうがおすすめですよ。
ソニーと聞いても今は条件反射でわくわくしなくなりました。フジフィルムのAPS-C
フジフィルムは早くからミラーレスに徹して努力した結果が出ていますね。一流のエントリー機種に飽きた人たちの受け皿、フルサイズでいえばペンタックス的な役割にはまりこんでいます。今年はX-A3、X-T3、X-A5、X-H1、X-100と何と5機種も出ています。この姿勢はかなり強気であるといえましょう。かつて取り込んだアマチュアユーザーの資金を得て元気いっぱい。X-H1が上位機種、X-T3が連射特化の上位機種(スポーツ・動画向き)、X-T100が入門機、X-A3(動画向け、Bluetoothなし)とA5が廉価モデルとなっています。手振れ補正はX-H1だけですが、プログラムにちょっと不具合があるようですね。こんな大手でもそんな具合の悪い物を売るなんて、意見をを上に言えないビョーキ(ex.積水ハウス)を抱えてることが想像できます。フジフィルムで一番おすすめできる機種です。
ベストとは言えないまでも、ベターかと思います。
私はフジフィルムに対し、3年前あたりまでは好意的なイメージを持っていたのですが、今年の状況を見てみると、優秀な人材が上位機種に集中していて他のモデルはちょっと人がいないのかなと思いました。やはり人は大事ですね。ミラーレスになると優秀なプログラマーが必要になってきますから、優秀な職人とは別の人材が必要です。
ペットというか、飼われている動物を撮影するならフジフィルムがいいでしょう。
ペンタックスのAPS-C
さて、ペンタックス。私のイメージではおもちゃ感覚で楽しめるカメラを作っているという印象がありました。今年はどうなってるでしょうか。ペンタックスからはKPとK-70の二機種が発売されているようです。KPが中級、K-70がエントリーモデルのようです。あれ?ペンタックス、今年は元気ないみたいですね。以前はもっとエントリーモデルに種類があったような気がしたのですが。
KPと70の価格差は3万円しかありません。それならはじめからKPを買ったほうがいいですね。お子様も1か月皿洗いか勉強を頑張ればKPを買ってもらえるでしょう。シグマのAPS-C
アウトサイダーのアイテムとして需要があるシグマの一眼レフ。何が出ているかというと、SIGMA sd Quattroが1機種出ています。お値段もそんなに高くはありません。もうこの機種は写真が好きで好きでたまらない。機種にはこだわらない。ただ写真を撮りたいというアーティストのためのカメラというラベリングがぴったりの晴天用のカメラです。残念なことに高感度画質はよくないようです。撮影条件は「明るい・対象物が静止している」ときに限り素晴らしい写真が撮れるようです。