野鳥観察に必要な双眼鏡のスペックを比べてみた!
野鳥観察に適した双眼鏡をニコンとVixenの2社に絞り込んだ!
デジタル一眼レフカメラと200-500mmのレンズで野鳥観察を楽しんでいると、双眼鏡も良いものが欲しくなりました。私は大抵家族と野鳥観察を楽しんでいますので、安物の双眼鏡は扱いが雑で汚くても無問題でも視界が悪くてメガネの私も双眼鏡を使ってみたいのでメガネ族のための双眼鏡を探して最終的に3種に絞り込みました。残念ながらペンタックスやフジノン双眼鏡はスペックから候補外となりました。
双眼鏡選びで重視すべきポイントは「明るさ」と「実視界」
野鳥観察で重要な双眼鏡を選ぶポイントは価格ではなく明るさと実視界という項目に重きを置きます。明るさは一眼レフデジタルカメラと同様に双眼鏡を覗いた時の像の明るさに繋がります。特に夕暮れや曇天、星座の観察をするときには明るさは50くらいは欲しいものです。「実視界」と「ひとみ径」はそのまま覗きやすさに直結し値が大きいほうが見やすいです。レンズの口径も大きいほうが光を集めやすいというメリットがありますが、30mm以上なら日常用途としては問題ありません。高級機種となるとカメラ同様にEDレンズを使用しており解像度が上がります。アイレリーフが長いほうが接眼レンズが汚れにくくなるので良いです。
同価格帯ではビクセンのアスコットかニコンのアクション双眼鏡かの二択
手軽に買える価格帯の中のベストな双眼鏡は最終的にビクセンのアスコットZR7×50WPまたはニコンのアクションEX7X50の二つに絞られました。ニコンのプロスタッフは値段がワンランク下の暗くてお手軽な軽い双眼鏡ですが、暗さが気になります。この値段より高いクラスはニコンのグローバルコンパスモデルがやや近いお値段(3万2千円)となっていますが重量は1117gとちょっと重いですが照明がついているそうです。
今回は2万円程度のちょっといいなという双眼鏡選びといいますか、仕事でも使える最低ランクの双眼鏡という条件を設定しましたので、比較結果は以下の通りになりました。
製品名 | PROSTAFF 7S 8x30 | アスコット ZR 7×50WP | アクションEX 7X50 |
---|---|---|---|
メーカー | ニコン | ビクセン | ニコン |
写真 | |||
倍率 | 8×30 | 7×50 | 7×50 |
実視界 | 6.5° | 6.4° | 6.4° |
重さ | 415g | 1015g | 1000g |
防水性 | 防水 | 防水 | 防水 |
見掛視界 | 48.9 | 44.8° | 42.7 |
1000m先視界 | 114 | 112m | 112m |
ひとみ径 | 3.8 | 7.1mm | 7.1mm |
明るさ | 14.4 | 50.4 | 50.4 |
アイレリーフ | 15.4mm | 17.0mm | 17.1mm |
至近距離 | 2.5m | 9m | 7m |
眼幅調整範囲 | 56~72mm | 59~72mm | 56~72mm |
対物レンズ 有効径 | 30mm | 50mm | 50mm |
備考 | 窒素ガス充てん、ダハプリズム、メガネ対応(ハイアイポイント)、三脚取り付け可能、1年保証 | BeK4ポロプリズム、5年保証、、窒素ガス充てん、メガネ対応(ハイアイポイント)三脚取り付け可能 | ラバーコート、メガネ対応(ハイアイポイント)、窒素ガス充てん、ポロプリズム、三脚取り付け可能、1年保証 |
もっと安物を選ぶならせめて明るさ25以上のものを
安い双眼鏡の中にはベストセラーのペンタックスの例の物のように明るさ6.5しかないものもあります。ちょっと千円を足せば明るさ25以上の軽いポロプリズムの双眼鏡が買えますのでよく考えて選びましょう。
美術館・博物館用の双眼鏡はコレ!
ついでに私も美術鑑賞用の双眼鏡が欲しくなりましたので少し調べてみました。美術品を鑑賞できる双眼鏡は最短焦点距離が短いものがよいです。この条件から2つのブランドが当てはまりました。
- 遊 4X10D CF(ニコン)・・・最短焦点距離1.2m、4倍(私も欲しいです!)
- PENTAX 双眼鏡 PAPILIOII6.5×21・・・ポロプリズム、6.5倍、最短焦点距離50cm
上記の二機種のスペックを比較するとペンタックスのほうが書類上の性能が良いようです。「遊」はおもちゃみたいな作りで威圧感が無く色も4色あるのでその名の通り気に留められないデザインとなっていて4倍なので見やすいのではないかと思います。価格コムのレビューを見てみると、美術鑑賞には単眼鏡のほうが明るくていいらしいですね。
ギャラリースコープとしてベストなレンズはカールツァイスの5万円もする単眼鏡。でも今回は1万円で買える単眼鏡を紹介したいと思います。池田レンズのギャラリースコープはニコンのモノキュラースコープ(アイレリーフ9mm)と同等の性能のある単眼鏡でニコンよりも6千円安いです。
ギャラリースコープとしてベストなレンズはカールツァイスの5万円もする単眼鏡。でも今回は1万円で買える単眼鏡を紹介したいと思います。池田レンズのギャラリースコープはニコンのモノキュラースコープ(アイレリーフ9mm)と同等の性能のある単眼鏡でニコンよりも6千円安いです。
- ビクセン マルチモノキュラー4x12・・・アイレリーフ15mm(自然観察用にもベストかな!私が買うならニコンじゃなくてこれにするかも。)
- ギャラリースコープ KM412・・・メガネは見づらいとのクチコミがありました。
結論
ビクセンの5年保証というところやニコンの同レベルの双眼鏡よりも6千円安いところが購入意欲をそそられます。問題は両者の品質ですね。ビクセンの双眼鏡は材質については何も書かれていませんでした。レビューの比較からはニコンレンズのほうがやはり良いのかなぁという印象を受けました。カタログの書き方や情報公開ではニコンに軍配が上がるでしょう。私なら書類上の同スペックでどちらがよいか考えると安いものには訳があると思います。どちらもかわいそうな中国の低賃金の労働者が双眼鏡を作ってると思います。日本製といえばビクセンのB-Z618が2万円台でありますけどこれはズームですから値段は1万高くてもスペックでは上記の機種に劣ります。